2020年度より小学校の指導要領が改訂されています
文部科学省の学習指導要領のページ

新しい学習指導要領の中でプログラミング教育が新たに加わっています。

小学校では「プログラミング教育」が必修化され、コンピュータに意図した処理を行わせるための論理的な思考力「プログラミング的思考」などを育みます。また、中学校においてプログラミングに関する内容を充実するとともに、高等学校では必履修科目「情報Ⅰ」を新設し、全ての生徒がプログラミングのほか、ネットワークやデータベースの基礎などについて学習します。

【小学校の保護者の方へ】学習指導要領リーフレット(PDF)

プログラミング教育で行われている授業例を紹介します

学年 科目 学習テーマ
5年生 算数 正多角形をプログラムを使ってかこう
6年生 理科 電気を無駄なく使うにはどうしたらよいかを考えよう
3年生 総合 私たちの生活を支える郵便局の仕事

※ プログラミング教育ポータル by 未来の学びコンソーシアム より抜粋

5年生・算数 正多角形をプログラミングを使って描こう

5年生になるとタブレット端末を使い、Scratch(スクラッチ)というビジュアルプログラミングツールで多角形を描こうという授業が行われます

 

学校の授業では、キャラクターを100歩動かせて、その後120度回転させます、この動作を3回繰り返すとキャラクターは正三角形を描きます、という教え方をしています。プログラミングの世界では、創造性や、独自性が大いに発揮できます、正解は一つではないのです。同じ動きをさせるのにも幾通りもの方法があります、そう自由なのです。

 

こちらでは幾通りかのプログラムを表示してありますが、全てが正解です。学校の授業内では時間的制約もあり、全てを確認し指導してあげることは出来ません。

当教室ではこのようなことも考慮し、生徒さんの、発想や独自性を尊重した指導を行っていきます。

各年代の学習領域

プログラミング教育の小学校、中学校、高校での学習領域を示しています。それぞれの年代で学習する内容がより高度になっていきます。

・各教科の中で学ぶ
・ビジュアルプログラミング(Scratch)
・プログラミング的思考

・技術・家庭で学ぶ
・テキストコーディング
・課題の設定/計測・制御システムの構想(基礎)
・制作/確認/デバッグ(基礎)

・必修の「情報Ⅰ」で学ぶ
・情報社会の問題解決、コミュニケーションと情報デザイン、コンピュータとプログラミング、情報通信ネットワークとデータの活用

英語の学習もより早い年代から始めるとよいとされています、小学校で必要となるのは、約700単語、中学校で約2,500単語、高校では約6,000~7,000の単語が上乗せで必要となってきます。
プログラミングについての学習も同様で、小学校で学んだ内容を元に中学校での学習が行われ、それを元に高校での学習が行われます。各年代で学んでおくべき事をしっかりと習得しておくことが必要です。

長野県の取り組みについて

長野県では令和3年度に長野県ICT教育推進センターが設置されました

有識者の助言を受けながらICT教育の端末整備のあり方や授業への研修方法、職員研修の充実を図り、県全体で取り組むDX戦略「スマートエデュケーションPJ」の目標を達成することを目的として、学びの改革支援課内に設置されています。

長野県ICT教育推進センターのHPはこちら

第3回 長野県ICT学び推進協議会 議事録R4.11.4より抜粋
「教育委員会の方々にお願いしたいのが、学力調査の算数のプログラミングの正答率が域内の学校できちんとした点数がとれているか確認いただきたいということ。結構ばらつきがあるのでは。小学校でプログラミングをやらなかったり、あまりよくない成績で中学校に行ったりしてしまうと、その様な子供たちはプログラミングに対しての苦手意識ができてしまいブレーキがかかってしまう。やる機会がなかったからできないだけなのに苦手だと勘違いしてしまうのは大きな障害。小学校の内に、最後の6年生でもいいので是非プログラミング教育を行い、是非自信をもって中学校、その上の高校につなげていっていただきたい。」

ここでも、小学校の間にしっかりとプログラミングについて習得し、中学校、高校へとつなげていってほしいと言われています。